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平凡は訪れない。にしおりをはさみました!
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平凡は訪れない。
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金髪の容姿を一言で言うと…とても、可愛らしかったのだ。
西洋の人形のような顔立ちで顔は小さく、パッチリと綺麗なアーモンド型をしたつり上がった大きな黒色の目は強気な印象だ。
金髪は色とりどりのヘアピンで片方を分けるように止めてあり、ワックスでツンツンと立たせていた。
ブレザーではなくパーカーを着ていて…なんというか、男にモテそうだった。
…何か瞳に違和感があるが。
「……っ!…はぁ…はぁ…っく」
しかし、おかしいことがある。
何故か彼は息を荒く顔を真っ赤にしている。
蹴られてはいたがここまでなのだろうか。
そう考えていると、
「…おいてめえっ!いつまで乗ってんだよっ」
ゴッ
…いきなり殴られた。
「助けてくれなんて一言もいってねえ!!余計なことすんなっ…!」
意外なことに彼の顔からは予想できないほどの威力だ、殴られた頬はジンジンと熱を帯びる。
「…っ!?」
急なことに頭が追いつかない。
「美琴っ!大丈夫!?…」
僕の後を追ってついてきていた空太が僕の姿を見て驚き直ぐに駆け寄ってくる。
「………っ……うぜぇっ…」
僕がそれに気を取られていると金髪はスルリと抜け出しおぼつかない足取りで走って消えていった。
……見つけた。
あいつは、絶対服従させる……。
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