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俺をかまってよ。にしおりをはさみました!
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俺をかまってよ。
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あの後、もう遅いので凛を自宅に泊まらせ、
人目につかないよう早めに学校に行った。
凛は隣のクラスだったらしい、凛に言わせると入学式は悪く見せるためわざと出なかったという。
一緒に廊下を歩いていると、
「…ふうん、その男が新しい人?」
空太が頬を膨らませて教室の前に立っていた。
「ああ、空太…おはよう」
僕がそう返すと
「おはよう…っじゃないよ!俺がいない間に他の男といるなんてっ!!」
見事なノリツッコミに感心しながら言葉を返す。
「電話しても全然でてくれないし!」
そう言われて僕は昨日携帯の充電を切らしていたことを思い出す。
「…そういえば、充電が切れていたな」
「?っ!…美琴は俺だけでしょ?」
「僕は空太と凛、どちらの面倒も見るつもりだが?」
その言葉に隣にいた凛が少し頬を染めながら口を開く。
「なっ…何言ってんだよ美琴!…て、照れくさいこと言うなよな!」
学校に来るまでの間に思ったが、凛は人の目を気にすると無意識かもしれないが出会った頃のようになるようだ。
恐らく、まだ周りに警戒心があるのだろう。
…随分と頭は弱いようだが。
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