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変わる日常サイクルにしおりをはさみました!
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変わる日常サイクル
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五條の幼なじみ、金髪男から命からがら逃げ帰ってきた日から二週間が経った。
大怪我をした俺たちにとって過ごしにくかった梅雨は過ぎ、季節は6月の終盤。怪我も順調に治り始め蒸し暑い7月を迎えようとしていた。
あれから、五條と俺は一緒にいるべきでは無いとか、責任がどうとか、守る守らない、関わる関わらないとひたすら揉めた。
お互い一歩も譲らず、微妙にスレ始める俺たちに見かねた叔父さんが「お互い少しずつ妥協しなさいよ」と言ったので、怪我を診てもらっているせいもあってか、すんなりと仲は元通りになり結局今まで通り相手を側に感じながら日々を過ごしている。
それよりか、どちらかというと今までよりも行動を共にする事が多くなったし、前よりも彼と打ち解けたような気がする。
いつまた不良達が五條を襲ってくるのか分からないので警戒して時間が合えば出来る限り一緒に下校した。
五條曰わく「関わった以上、お前も狙われるかもしれねえ」らしいので、彼は今まで以上にピリピリして隣にいる。人の心配より自分の心配をすればいいのに、と言えば軽いビンタが飛んでくるのが恒例だ。
ある日を境に以前に増して仲良くなった俺達は周りに不思議そうに問いただされたが五條は頑なに弱くなったことを話さないし、俺が理由を簡単に言えるはずも無かった。
曖昧に誤魔化しながらだが、五條の周りとも少しずつ親交を深めていくことができた。
あの日失った眼鏡は戻らず仕舞いで、新しく新調しようかと五條に相談してみれば「お前、眼鏡ない方がいいよ」と真剣に返されてしまい、思い切ってコンタクトに変えたら何故か周りの評判がいい。
それ程前の眼鏡姿は印象が悪かったのかと少し落ち込んだ。
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