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「は~い!んじゃー、次俺ねー!」
「ぎゃはは!」
「やばー!」
カラオケはそこそこ盛り上がってる。ついさっきまで俺が連れてってやるって言った時は不機嫌な感じだった北村と高岡もなんだかんだで楽しんでるし、やっぱ俺のおかげだな!
北村がアイドルの曲を入れている。こいつ振りまで完璧だからいつもこの曲入れると盛り上がるんだよな~。やべぇ、完璧すぎて逆に引くわ。
「ほらぁ、次あっくん曲入れとかないとぉ~」
女の子が曲を入れるように促してくる。俺は割りかしオールマイティに音楽を聴くけど歌うとなったら別で。やっぱ声の出しやすさとかあるじゃん?
てかまじでこの子めっちゃいい匂いすんなぁ~~香水なんだろうけど。結構男子で女子の香水嫌いとかいるけど俺は全然あり。付け過ぎてるのはちょっと気持ち悪くなっちゃうけどね。
元々いい匂いに弱いから、シャンプーだとか柔軟剤だとかその辺の匂いも好き。
因みに俺は姉ちゃんから貰ったお気に入りの香水がある。割と男女に評判良いからいつもつけてる。
「ちょっと、あ、あっくんどうしたのぉ?」
「おい!旭てめぇなにしてんだ!」
と、知らない間に女の子の匂いを嗅いでたらだいぶ距離が近づいてたみたいで、
「あだっ、何すんだよー北村ー」
「俺の歌終わったから次お前だろ?!」
「なんだよー」
「きゃっ」
「あ!お前!!」
あからさまにずりぃぞ!って顔してたからなんだなんだと、俺はそのまま女の子にギュッと抱きついたら今度は高岡に頭叩かれた。ううう、痛い……。
少し休憩しようと曲も入れないでみんなで談笑していた。
「あ!そう言えばさー、俺変な猫見たんだって」
「お前またその話ー?」
「えー、なになに?」
「聞きたぁ~い!」
俺はまた昨日見たゼブラ猫の話をした。
「えーなにそれ、ウソでしょぉ?」
「あっくん変なのー」
「だよなー?俺もぜってぇ嘘だと思うんだよ」
あり得ないあり得ないとみんな笑いながら俺の話を信じる様子もない。
別に笑わせようと思って話してんじゃねぇんだけどな~~。まー、いーけどさー……。
ちぇー、と思いながら勝手に曲を入れ出す俺。別に拗ねてなんかねぇし!あ、また歌うのー?とみんなが聞く体制に入る。
スマホの時間を見れば中々にいい時間で9時近くにはなっていた。今日は見たいテレビもあったし、俺これ歌ったら帰るわ、って言ったらあっくん帰えっちゃうの~とか旭何拗ねてんだよーとかなんとか。別に拗ねてねぇし…とか思ってる時点で拗ねてる俺。だってみんな信じてくれないんだもん。てか、見たいテレビ番組あるのは事実だし。
金だけ払って出ようとしたら女の子達が俺が帰るなら帰る~って言い出したから結局みんなで店を出てきた。
あっくんまた遊んでね~と手を振って帰っていく女の子達に笑顔で手を振れば何故か北村に舌打ちされてまた「イケメンまじで爆ぜろ」なんて言われた。きたむー酷くね?
「高岡ぁ~きたむーが虐めるよぉ~」
「うぇっ」
「きたむー言うな」
ガバッと高岡に抱きついたら蛙が潰れたみたいな声出した。北村にはデコピンされた。
じゃーなー、って言って2人とは逆方向の家だから俺らも店の前で別れを告げた。
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