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宗也-3にしおりをはさみました!
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宗也-3
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「へー…そーゆーことだったわけ。」
「……」
「しっかしお前17年って…よく我慢できるな。俺ならすぐに襲っちまうわ。」
「お前と一緒にすんな万年発情期ドスケベ狼」
「そこまで言わなくてもいいだろ!?」
「うるせぇよ。とにかく俺は…あいつに”好きだ”って言うつもりはねぇよ」
「は?なんで?」
なんでって…
「今説明したとおりだ。好きだって言って、100%付き合えれる可能性なんてどこにもねぇ。
それに告白してナツが俺を拒絶して離れていくのが俺は怖いんだよ」
ずっとずっと思ってた
ナツに好きだって伝えて、付き合えたらいいなって…
何度も夢見てた
けど…実際物事はそう上手くいくわけないって。
だから17年も我慢して…我慢し続けて…
大切に宝物ようにいつまでもナツと一緒にいられるように一番近い存在で
幼馴染みで親友でいられるようにしてきたんだ
「…お前って図体でかいわりにちっせーのな」
小馬鹿にするように宗也は鼻で笑った。
「お前にわかるわけねぇだろっ!」
シン、と部屋の中が静かになる。
俺が怒鳴っても、宗也は顔色一つ変えず俺を真っ直ぐ見つめる。
そして息を吐いて、唇を動かした。
「俺さ……瞬平と付き合うまでめちゃくちゃ荒れてたんだよな」
「え?」
「俺の家、父親が医者で母親が弁護士。んで兄貴が教師なんだ。」
宗也の家の話は今まで聞いたことがなく、正直戸惑う
「そんな家庭だったらさ家庭崩壊なんてよくあるだろ?うちはそれだった。
両親は仕事が忙しくて参観日とかにも来れない。
中3のときも三者面談は家政婦がきてさ…進路のことも担任に紙切れ一枚渡して。
”進路のことについては私立の高校に通わせるので、何も心配はいりません”だとよ
おかしくて笑っちまった。」
「何もかもがつまんなくて、家にいても学校にいてもおもしろくなくて…
毎晩家を抜け出して繁華街で喧嘩ばっかしてた。」
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