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ダメなんだにしおりをはさみました!
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ダメなんだ
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「ちょ、離せよっ！てかっ、さっきのなんだよいきなりっ！！」
「もうあの先生には近づくな」
「はぁ？！なんで？！意味わかんない。あと、僕あんたのものになった覚えないから」
『えっと、先生。こいつ、俺のなんで』
いきなり何を言っているんだこいつは…
降ろしてくれなかったからにーちゃんの誤解を解くこともできなかった。
…てか本当なんなの？なんでこいつにーちゃんにあんなこと言ったの？まさかにーちゃんが僕の事を好きだとか思ってんの？ばっかじゃないの。
僕がキッと睨むといつも通り無表情のまま
「いいから、あの先生には絶対近づくなよ。分かったか？」
「先輩の言うことなんて聞きたくない。」
誰がお前の言う事なんか聞くか、と言おうとしたのに。
先輩は壁に手をつきながら僕に顔を近づけた。世間一般で言う『壁ドン』ってやつ、かな？そして少しニヤッとして
「近づくなよ？」
「……っ、近い…」
やばい、行かないと。
早くここから立ち去らないと。
じゃないと…
「わ、分かったから、じゃ僕、帰る、から」
「…おう」
ダメだ。絶対ダメだ。
僕はこの人を好きになっちゃ、ダメなんだ。
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