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バカにしおりをはさみました!
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バカ
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「ちょ、佑?!僕の言ったこと聞いてた?!」
バカじゃないの?!
僕今好きって言ったんだよ?!
なのに、なんで…
抱きしめるの…?
「ごめん」
「…え…?」
ぱっと僕を離した佑は僕の目を真っ直ぐ見た
あぁ、佑のこの目大好き
「ごめん。梓は俺の事好き…なんだよな?なのに…俺、梓の前で…鈴の話とか…」
……は…?
ちょ、本当にバカなの?!
佑今の自分の置かれてる立場分かってないの?
「でも、俺は鈴が好きだから。梓の事も好きだけど、その鈴の好きとは違うって言うか…」
バカだバカだとは思ってたけど
ここまでバカだったとは…
「だから俺その梓の気持ちは嬉しいけど、て、ちょ、梓?!なんで泣いて」
でもさ、そんな目で、そんな事言われたら
諦めるしかないじゃん
「佑のばかぁ…そ、そんな事言われたら諦めるしかないじゃん…ねぇ…佑?」
「最後にさ、ちゃんと僕の事ふってよ。そしたらちゃんと諦めるから」
本当だよ?そんな泣きそうな顔しないでよ
僕、その顔苦手なんだから
「梓は俺から離れて行かないか?梓とは付き合えないけど、梓も俺の大切な」
「バカ佑!!」
「?!」
「お願い。ちゃんとふってよ。ね?」
そうしないと僕
佑の事諦めきれないから
「ご、めん。梓とは付き合えない…っ」
「ありがと佑」
その後佑は浮かない顔しながら自分の家に帰った
その反面僕はスッキリした顔で「ほら、早く帰れバカ」と言って佑を玄関まで見送った
「はぁ…ほんとっ、優しすぎるよ佑は…うっ、ゆ、うぅ…ぐすっ…ゆ、のばかぁ…」
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