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好きだからにしおりをはさみました!
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好きだから
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…鈴にはどうやって話そうか……
「ねー兄貴?」
「なんだいなんだい佑君」
うわっ…うざ…
「兄貴はアメリカどうするの?藍さんはどうするの?」
「あー俺、これをきに藍と一緒に暮らすことにしたから」
「そうなんだ…って、はぁ?!」
な、何それずるい!←
俺だって鈴と一緒に暮らしたい…
あ、鈴の家使ってない部屋あったよね…って俺は何考えてんだ
ん?…でもそっかぁ…一緒に暮らすかぁ…
「う???ん…」
「…どうしたの?そんな顔してたら綺麗な顔が台無しだよ?」
「え?わぁ!あ、藍さんこ、こんばんわ」
え、ちょ、いつからいたのこの人…?!
「こんばんわ。ふふ。そんな驚かなくても。あ、そうだ。佑君はどうするの彼氏さんと。僕らのはもう聞いた…よね?」
「あーさっき言った…彼氏?!佑彼氏いるのか?!」
「え、佑君直樹に彼氏いるって言ってないの?」
こ、この人はぁぁぁぁぁ
なんかめんどくさくなりそうだからわざと言わなかったんだよおおおおお
「あー…いや、まぁ、言ってないです」
「佑?!本当にいるのか?!嘘だよな?!小さいころ『僕おっきくなったらおにぃのお嫁さんになる!』って言ってたよな?!」
「はぁ…うるさい黙れ、アホ兄貴」
「んな?!」
と、変な声を出して倒れるバカ兄貴
この兄のブラコンぶりといったら…
藍さんが恋人になって少しはマシになるかと思ったのに…
「…ふーん。直樹は僕より佑君のが大事なんだー。僕はどうでもいいんだー。」
「んなあああ?!いやいや、藍のが大事、いやでも佑も大事…ああもう!」
「うるさい。もう直樹なんか大っ嫌い」
「んなぁぁぁ…」
あ、藍さん、すげえ…
さすがこの兄の恋人…
「さて、うるさいのもいなくなったし、で、その彼氏さんとどうするか悩んでるなら相談にのるよ?」
にこっと爽やかな笑顔で振り返る藍さん
うん。もう本当尊敬します。いろんな意味で
「あ、その、まだ言ってないんですよ。鈴にアメリカ行くって事」
「ん?…佑君はどうしたいの?」
「俺は…鈴と一緒にいたい…です」
"鈴と一緒にいたい
離れたくない"
「じゃあ一緒にいればいいじゃん。彼の家で一緒に暮らすとか」
「え?えええええ?!そ、そんな、迷惑かけられませんよ!」
こ、この人は何を言ってるんだ
俺はあんまり鈴に迷惑かけたくないんだよ
それに鈴の家に暮らすなんて事になったら鈴の家族にも迷惑かける…
「なら、この家に1人暮らしとかは?」
「そ、それは…その、俺、家事とかまったくで来ないんですよ…料理とか…あんたこれ人殺せるんじゃない?って親に言われましたし…」
「そ、そっか…な、なんかごめんね。じゃあやっぱり彼の家で暮らすとかは?」
「あ、だから、それは…」
「別に迷惑かけてもいいんじゃないかな。それに迷惑迷惑って…直樹を見てみなよ…僕が言うのもあれだけど周りから見たら迷惑かけっぱなしだよ?」
す、すごい説得力…
あ、藍さん、うちの兄がいつもすいません…
「でも、好きだから。僕は直樹の事好きだから全然迷惑なんかじゃないよ。むしろ、頼ってくれて嬉しいし。ね、頼ってみなよ、鈴君だっけ?の事」
好きだから全然迷惑じゃない
むしろ頼ってくれて嬉しい
か…
「あ、ありがとうございます。は、話してみます」
「うん。がんばりなよ?」
この人に話してよかった…と思う
少しだけだけど、スッキリした気がした
明日、話してみよ
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