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夜。俊哉sideにしおりをはさみました!
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夜。俊哉side
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「…鈴木くんって俺のこと嫌い?」
「うん。なんか分からないけど」
「…あ、そうなの」
三國くんの部屋に布団を引いてもらって、布団に潜り込んでしばらくした頃。
嫌いではないんだけど、ムカつく?みたいな。
「俺は鈴木くんに興味があるよ」
「…俺は面白い人間じゃないよ。」
ていうか、出会って3日目に家に行って泊まっちゃうていうのはどうかと思うよ今更だけど。
三國くんと俺はもう友達なのかな?
友達っていうのに定理は無いとは思うけど。
友達の誕生日や血液型、好きなもの、こと。
それを覚えていなくても、知らなくても。
悲しみは半分にならなくても、楽しみが二倍に収まらなくても。
何かを越えれば友達って呼べるのかな。
俺と三國くんは友達って言うのかな。
「身長いくつ?」
「ノーコメント」
「体重は?」
「ノーコメント」
「鈴木くん、俺と仲良くなろうって気ある?」
「ない」
「…ちょっとだけ傷ついた」
ただ、一緒にいて苦しい存在ではないと思った。
DQNのようだと感じた第一印象。
俺は嫌いな部類だと思ったけど、違った。
「…三國くんは髪染めてんの?」
「これ、地毛だよ」
「え?そーなの?」
「親父見たでしょ?黄色っぽい頭」
「うん」
「あれ地毛。俺は遺伝だよ」
地毛なんだ。へぇ。
三國くんを見る目が、ちょっと変わった。
…ような気がした。
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