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それって調教って言うんじゃないかなにしおりをはさみました!
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それって調教って言うんじゃないかな
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「っ…ふ…真山のばか…」
こんな、ほんの数秒で。
べろちゅーでも何でもない、ちょっと唇を噛まれただけで、こんなになっちゃうなんて。
(…やばい、心臓が……)
息をするのがやっとだった。
熱くて、頭もぼーっとするし、恥ずかしくて真山の顔を見れない。
「ごめんね。大丈夫?」
小さく笑いながら、俺の頭を撫でる真山。
大丈夫なわけないだろ。
「……なんで今日はそんなに意地悪するの。怒ってるの…?」
真山が意地悪なのはいつものことだって、わかってはいたけど。
今日、真山にされたことは、どれもこれも恥ずかしいことばっかりで、完全にキャパオーバーだった。
お仕置きだったのかもしれない、と思ってしまうくらい。
(何か気に障ることしちゃったのかな…)
真山は笑ってるけど、知らないうちに怒らせちゃってたりしたらどうしよう。
嫌われちゃったりしたら…とか、思考はどんどんネガティブになって。
不安でいっぱいになってる俺を、真山がぎゅっと抱きしめた。
「…怒ってないよ。ごめんね、意地悪して」
微笑んで囁く真山。
俺を安心させるように、優しく頭を撫でる。
「…ほんとに…?怒ってない…?」
「うん、ごめんね。藤川が可愛いから、意地悪したくなっただけ」
ほっぺやまぶたに、ちゅっとキスが落ちてくる。
やっぱり意地悪だな、と思いながらも、気持ちよくて目を伏せると、耳に唇が寄せられた。
「…もうしないほうがいい?」
どこか寂しそうな真山の声に、きゅぅっと胸が苦しくなる。
違うんだよ、気持ちいいことされるのが嫌なわけじゃないんだよ。
「…してもいいけど、その…もうちょっと、少しずつがいいな…」
「少しずつ?どういうこと?」
「今日みたいに、一日でいっぱいされると大変だから…少しずつ慣らしてほしいっていうか…」
「…あぁ…」
ちょっと驚いたような顔のあと、苦笑いを浮かべる真山。
その表情の意味がわからなくて、真山を見つめる。
「…なに、その反応」
「いや、それって調きょ…何でもない」
「え?」
ぼそぼそと話す真山の声は、珍しく聞き取れなくて。
もう一度聞き返そうとしたら、ぎゅっと抱きしめられてしまった。
「何でもないよ」
「…ほんとに?」
「うん、本当」
なんか誤魔化された気がするけど、ぎゅうぎゅう抱きついてくる真山が可愛かったから許した。
このくらいのドキドキなら、ちょうどいいんだけどな…
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