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振り回される藤川くんにしおりをはさみました!
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振り回される藤川くん
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近くにあったクッションを抱きしめながら、真山に髪を乾かしてもらう。
あったかくて気持ちよくて、眠くなってくる。
「…はい、おしまい」
「んー…ありがとう……」
「どういたしまして」
微笑んで俺の髪を撫でる真山。
恥ずかしくて目を逸らす。
「眠いの?」
くすくす笑って、自然な仕草で俺を抱きしめた。
そっと額を合わせて、上目遣いで俺を見る。
「な…っ…なに……?」
一瞬で目が覚めて、思わず真山の顔を見る。
近い。すげー熱い。
「熱、さっきより下がったな。よかった」
「へ…?あ、うん……」
あぁ…またそういうやつね。
俺だけ変に意識して、一人でパニックになって。
いい加減に学習しろ俺。
「あ、抱きしめたのはなんとなく」
「…はぁ…?」
なんとなく?
そんなのあり?
そんな、なんとなく抱きしめたなんて、それじゃまるで……
「……ばーか」
「ん?何か言った?」
「…何でもない」
まるで恋人みたいだ、と思ってしまって、慌てて頭から思考を追い出す。
バカなのは俺かもしれない。
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