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説明ごちゃごちゃ
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でも、真山はちゃんと聞いてくれてる。
このまま頑張って説明できればいける。
「…真山のは…なんていうか……」
二か所くらい、ちがうところがあった気がする。
頑張れ俺。
「…その…俺が“そばに”いるだけで…って……」
(まるで、俺がいつもそばにいなきゃだめ、みたいな…)
…いや、なにこの羞恥プレイ。
顔が熱い。
くらくらする。
「でも、本当のことだよ？」
「いや、あの…それは嬉しいんだけど……」
肝心の真山にはうまく伝わってねぇし。
ていうか、俺さらっと嬉しいって言っちゃったんだけど。
「お前がそばにいるだけでいいよ」「嬉しい」ってカップルかよ。
落ち着けよ俺。
「…あ、あと“嬉しい”って！そばにいてくれるだけで“嬉しい”って…」
もう一つ、ちがってたところを思い出して、慌てて付け足した。
俺を見つめる真山と目が合う。
(…………)
泣きたい。
それ以上、真山の顔を見れなくてうつむく。
なんでこんな恥ずかしいこと言わなきゃいけないの。
「それも本当なんだけどな…」
「…う…わかった、から……」
もういっそ消えちゃいたい。
だいたい、なんで俺はこれを指摘しようと思ったんだろう。
どんなに恥ずかしいこと言われても、「そっか、ありがとう」とかって適当に返しとけば丸く収まったのに。
(あぁ…俺って頭わるいのかな……)
というか、恥ずかしさでパニックになって、勝手に自滅するタイプだ。
今さら気付いても遅いけど。
「…と、とにかく！真山のは、なんか俺のとちがったの！」
「ふーん…？」
あぁ、そうだよね微妙なリアクションだよね。
俺の説明わかりにくかったもんね。
照れて何言ってんのかわかんなかったよね。
(…もう本当に泣きたい……)
一人で小さいこと気にして恥ずかしがって、説明もちゃんとできなくて空回りして。
バカみたいだ。
「…藤川の言ってることはわかるけど」
「……？」
顔を上げると、優しく頭を撫でられた。
たぶん、俺がうつむいてたからだ。
恥ずかしすぎて自滅しただけなんだけど、きもちいいから大人しくしとく。
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