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翌朝にしおりをはさみました!
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翌朝
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昨日は結局、「本当に、これからも俺といて大丈夫なの?」としつこく聞いてくる真山を、何とか納得させて、無事に家路についた。
トークの通知が200件ぐらい溜まってたけど、昨日はとにかく疲れてて。
メシ食って風呂入ったあと、スマホは放置して速攻で寝た。
んだけど……
「あずにゃんだぁー!つーかまーえた!♡」
翌朝。
登校するなり、森下が容赦なく突っ込んでくる(抱きついてくるとも言う)。
結構な助走距離があったんだろう、胸やら腹やらへの圧迫感がやばい。
「…お前なぁ…朝メシ吐いたらどうしてくれん…」
「おはよーあずにゃん!♡」
「……おはよう」
人の話聞けや。
可愛いからって何でも許されると思ったら大間違いだぞ。
「よし、よくやった森下!」
「こっち連れてこい」
「はーい!」
「は…!?」
よくやったって、なんで俺はそんな出現率低いモンスターみたいな扱いなの。
あんなことされなくても、呼ばれたら普通に行くわ。
(あれ、下手したらみぞおちに入りそうだからやめてほしいんだけどな……)
森下に手を引かれて、連れてこられた先には、例のいつものメンバーがいる。
何か話でもあるのかな。
ていうか……
「なんで廊下集合なんだよ、寒みぃよ!」
「うるせぇよ黙れ」
「ていうか元気そうじゃん。しねよ」
「えぇー……」
元気だからこそ、まだしにたくないんだけど。
なんで朝っぱらこんなこと言われなきゃいけないの。
「お前、なんで昨日連絡つかなかったの?けっこう心配したんだけど」
「え?」
心配?何が…?
「昨日、さすがにからかいすぎたかなって思って、グループのとこでオレら一人ずつお前に謝ったんだけど」
「え?何それ、知らない…」
「だろうな。既読ついてなかったし」
「ツイッターにもいないし、割とマジで心配したんだぞ?」
「えぇぇマジで!?ごめん…!」
うわ、ぜんぜん気付かなかった…すげー申し訳ない、どうしよう。
朝も、めんどくさくて見て来なかったからな…。
「あとあれ、ツイッターで拡散っつっても、そこまで具体的に書いてないから」
「あ、そうなの?」
「藤川と真山ラブラブなう、みたいな」
「え?それだけ?」
なんか拍子抜けだ。
もっと具体的なこと書かれて、あることないこと捏造されて、すげー話になってるのを覚悟してたのに。
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