アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
お仕置きの続きにしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
お仕置きの続き
-
「そう言えば、藤川」
「ん…なに…?」
ちゅーしながら、さっき痕をつけられたお腹を撫でられて。
体が熱くて、何も考えられなくなってくる。
「さっきのお仕置き、続きがあるんだけど」
「え…続き?」
「何だと思う?」
いや、そんなの急に言われても……
全然思いつかないけど、ぼーっとする頭を無理やり働かせて、とりあえず考えてみる。
まさか、またどこかに噛みつかれたりするのかな。
「…わかんない…」
こういうときは、無難にわかんないって言ったほうがいい気がする。
下手に答えちゃって、それが正解じゃなかった場合、自分の出した答えが採用されてしまったり…最悪の場合、もともとの答えと自分の答えと、2パターンのお仕置きが待ってる可能性もある。
(…なんで、お仕置きについてこんなに必死に考えてるんだろう俺は)
気を取り直して真山の方に向き直ると、そっと頬を撫でられた。
指先は、また少し冷たくなってきている。
「じゃあ、ヒントをあげるよ。明日は何曜日?」
「明日?月曜日…」
「月曜日の時間割は?」
「えっと……」
1限が現国、2限は物理、3限は体育…
「…!!」
「気付いた?」
くすりと笑う真山。
前からちょっと思ってたけど、確信した。
こいつ、ドSだ。
(だって、体育なんてあったら…)
着替えるときに、確実に見えてしまう。
首筋に二つと、腹に一つある赤い痕が、クラス中のみんなに。
「…最っ悪だ……」
ついこの間の、プリン事件が頭をよぎる。
俺と真山の恋愛事情については、クラスどころか学年全体の連中が食いつくことは、すでに実証済みだ。
なぜかは知らないけど。
マジで、なんでなの?
(宮部と森下はすげー祝福されて、温かい目で見守られてるっていうのに……)
この差はなんなんだよ、と心の中で愚痴ったところで、思考が脱線していたことに気付く。
とりあえず、俺は明日ピンチだ。
みんなと一緒に着替えたら確実にバレるだろうし、バレたら確実に冷やかされるだろう。
どうすることもできない。
(…これがお仕置きの真髄か…)
…お仕置きの真髄ってなんだよ、くそ。
もう、憂鬱すぎて思考回路が使い物にならない。
「ねぇ、百面相してるところ悪いんだけど」
「…………」
誰のせいだと思ってんだ、ちくしょう。
さっきまで甘やかされてた分、なんかすごく恨めしい。
「早くうさぎ」
「ん?」
「リンゴのうさぎ」
「あ……」
あったね、そんな約束が。
いろいろありすぎて、すっかり忘れてたけど…。
「よく覚えてたな」
「藤川、忘れてたの?」
「……早く行こうか」
真山の手を取って立ち上がると、そのまま立ち上がった真山に、ぎゅっと抱きしめられた。
耳元に唇が寄せられる。
「…好き、藤川」
幸せそうに呟く真山。
一気に顔が熱くなるけど、そっと背中に腕を回す。
「…俺も」
真似して耳元で囁いてみたら、真山が照れたように笑った。
それがすげー可愛くて、自然と頬が緩む。
なんだか幸せな気分のまま、手を繋いでキッチンに向かった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
184 / 247