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2人の道にしおりをはさみました!
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2人の道
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「…本当のこと言って」
「？」
「だって、”やめろ”って言おうとしてた…」
やめ…”ろ”？
…意味としては合ってるけど、そんなきつい言い方はしなかったと思う
まぁ、普通のやつだったらいつもの口調でそう言うだろうけど…
(……。)
なんだろ…
今までのことを思い返してみると、緒方と話してるときはたしかに柔らかめの口調になってた気がする
「…とにかく、嫌じゃなかったのはうそじゃないよ」
「…なんで、」
「なんでって…緒方だから、かな？」
「……。」
「「……。」」
「おれも…」
「ん？」
「…小さい子みたいに思われても”嫌じゃなかった”って、」
うん、だから俺もそう言ったんだよ
「…ああ」
「…水堂君だから、だよ」
「うん」
「水堂君だったから、全部…」
「…うん」
お、おお…？
この流れは、…くるのか？
「も、もうこの話終わり…」
「へ？」
「帰る」
また！？
「…ちょっ、ストップ！俺も行く！」
「…正門で、待ってるから…」
「……。」
そのまま超早業で上履き閉まって靴履いて、またたーっと門の方へと向かっていってしまった
(ああ、また逃げられちゃったか…)
…それ自体は良いんだけど、やっぱり惜しかった感は残ってしまうわけで…
(いやいや、俺が言えることじゃねぇだろ…)
…
”正門”…
頭の中でごちゃごちゃ考えながら靴を履きかえていると、そこでピタリと動きが止まった
(一緒じゃん、緒方と俺。帰る方向…)
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