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ひゃく!にしおりをはさみました!
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ひゃく!
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「……い!!……にい!!」
―――なんだうるさいな。
腹に、衝撃。
「ゲン兄起きろってば!!」
「ゲホッ!ミ゛、カ゛……もうちょっと優しく起こせねぇの!?」
目を開けると、馬乗りになって俺を見降ろす制服姿の三男。
「ゲン兄が悪いんでしょ!?俺もう行くからね!!」
「んん…いってらっしゃい…。」
欠伸を噛み殺し、重い瞼を擦る。
「……ミツキは?」
「先に出て行ったよ。」
珍しいこともあるものだ。
いっつも一緒に登校しているのに。
そんなことを思いながらぼーっとしていたらちゅ、と唇に柔らかいものが重なる。
「好きだよ、ゲン兄。」
「………はぁ。」
頭が、働かない。
「いってくるね。」
「………はい。」
俺の上から重みがなくなり、ばたばたと階段を駆け降りる音がした。
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