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夏の妖怪大運動会 4にしおりをはさみました!
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夏の妖怪大運動会 4
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丁寧に捏ねたハンバーグをじっくり焼きながら、コンソメスープを作る。
少し濃いような気もするけど、気にしない。
流水で洗い流したレタスをちぎり、水気を切って盛り付ける。カットしたトマトを乗せ、チーズをまぶす。
ああ、ハンバーグの様子も見なきゃ。
パタパタと歩き回りながら、チラリと時計を見る。針は19時を回ろうとしているのに、銀司さんが帰ってこない。
何か用事があるのかな
毎日、俺が帰る時間には部屋にいたもんだから、少し心配になる。
まあ、銀司さんにだって予定の一つや二つあるし。
別に干渉したいわけじゃない。
ただちょっと気になるだけ。
焼きあがったハンバーグを皿に乗せ、コンソメスープをマグカップに入れる。
...スープ用のお皿、買おうかな
出来上がった二人分の夕飯。一つにラップをして、冷蔵庫へ入れる。
サーっと洗い物を終わらせ、椅子に座る。
19時10分。
そんなにすぐ帰ってこないよな...
「いただきます。」
ふぅ、と小さくため息をついて、ハンバーグを食べ始める。
普段一人の時にテレビを付けないせいか、シーンと静まり返る室内がやけに寂しい。
「めっちゃ美味しいんだけど」
さすが俺、秘伝のハンバーグソースがいい味だしてるなあ
なんてこと考えながら、箸を進める。
「...はあ」
自分に、ため息が出る。
なんで俺、こんなに気にしてんの。
あんな変態、放っておけばいいのに。
ただ、初日のあんな弱った姿を見せられたら、誰でも心配になるだろ?
そういう事だよ。うん。
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