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西洋の鬼 6にしおりをはさみました!
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西洋の鬼 6
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「決行は、次の満月の夜にしよう。我々妖怪は、西洋の鬼と違って夜に強いからな。その日まで、朝霧学園は一時封鎖とする。力の及ばない者は実家へと帰らせ、有志で残った者はいざと言う時まで学園で待機させる。それで良いだろうか?」
理事長の言葉に、皆が大きく頷く。
「次の満月の夜までは、丁度後3週間はあるな。学園に残る者を集め、訓練を積んだ方が良いだろう。」
「クソ会長が、偶にはまともな事を言うじゃないか。だが、その3週間の内に鬼からの奇襲が無いとは限らないぞ」
「クソは余計だ、アホ河童」
「まあまあ、落ち着いてくれ。水瀬君の言うことは最もだが、その時はその時だろう。先ずは朝霧君の言う通り、訓練を積むために特訓をしながら過ごし、その日に備えようじゃないか。勿論、無理は禁物だがな」
「生徒を帰らせるのは、いつからに?」
「明日にでも帰らせよう。有志参加の者は名簿を作り、提出して貰おう。因みに、第壱組の者しか有志参加は認めない事とする。生徒の安全を考えての事だ」
「それでは、朝霧学園閉鎖の報せは生徒会が受け持とう」
「では、有志参加の生徒は風紀委員で名簿を作るとしよう」
話が次々と決まっていく。
いい方向に進んでいるのかはわからないけど、恐らく戦いはもう始まっているのだろう。
次の満月まで、俺は俺の出来ることをしなければいけない。
「...叔父さん。俺に戦い方を教えてほしい。」
そう言うと叔父さんは静かに目線を合わせ、頷く。
「そうだな。俺が教えるのが一番だろう。若葉を含み、皆の特訓は明後日から開始する。明日はゆっくり休み、疲れを取るように」
「わかりました」
「では、そろそろ解散しよう」
叔父さんの言葉で、その場は解散となった。
そして俺は、気づいてしまった。
鞍 馬 先 輩 が
何 一 つ 喋 っ て い な い
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