アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
西洋の鬼 12にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
西洋の鬼 12
-
奥まで入り込んだ銀司さんのものが、熱く脈打つたびに、身体が震える。
まるで身体の奥の芯まで、言うならば魂までもが愛されているようなその感覚に、思考が麻痺しそうになる。
「ん、あ、ぁッぎん、ぁあッ」
止まらない嬌声と波打つ快感に、自分が自分で無くなってしまうような恐怖さえ覚えてしまう。
「...若葉ッ」
銀司さんの余裕のなさそうな真剣な声が、脳裏に流れ込み、俺の全てを掬い上げる。
「や、ぁあ.....ぅッぁ、ああッ」
奥へ奥へと突き上げられる欲望に、心が震える。
嗚呼、どうしてこんなにも、この人を好きになってしまったのか
そんなことはわからないし、理由なんてどうでもいい。
ただ側に居て、この人を感じていたい。
妖怪なんて、種族なんて関係ないんだ。
「ぎ、んじ...すき、すきッ、ぁあッ」
「...ッ俺も、好きだ。お前が、お前の、全てがッ」
その言葉を聞いた途端、大きな波が押し寄せる。
「ん、ぅ、ぁあッッ」
その波は快感となり、俺の全てを持っていく。
俺自身から溢れるもの、銀司さんから溢れるものを感じながら、視界が薄れていく。
意識を失う寸前に聞いた、銀司さんの愛の言葉が、狂おしいほどに、胸を熱くする。
まだ、起きていたい。
そんな思いも虚しく、俺はゆっくりと意識を手放した。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
97 / 117