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「…怖かったんだ………」
ベッドに腰かけて、俺の方を見ないようにして、アイツはそう呟いた。
それは、独白のような、懺悔のような言葉にも聞こえるけれど。ただ自分本意な言葉で、俺を傷つけるだけのものだった。
───わかって、いた。
俺が久しぶりに友人の誘いを受けたのは、
…いや、友人だなんて俺はこれっぽっちも思っていないから、それを言うとただの自己弁護だ。
俺は俺の都合でもって、最近はわざと連絡を取っていなかった、大学時代からの付き合いであるハルトからの連絡を受けたのだから。
俺の都合、それは単純なものだ。ただの欲求不満。2週間前に別れた彼氏と最後にエッチをしたのが別れる5日前だから約3週間前。
なんとなく、適当な相手を探す気にはなれず、かといって右手で紛らせるほど若くもなくて。だから、そんな欲求不満を酒で誤魔化して早々に寝ようとしているところに、ハルトから着信が入った時には、つい、スマホの通話をタップしていた。
『なぁ、セイ…、ちょっと会えないか…?』
長年ひそかに想い続けていた相手に、そんな弱った声で誘われて、欲求不満の俺はまんまとその誘いに乗った。
あわよくば、酔った勢いでハルトに触れちゃったりするかもしれない、そんなバカな妄想を抱きながら。ハルトがノンケだということは、重々承知の上で。
結果は、俺の予想を遥かに上回るものだった。
弱った声で俺を誘ったハルトは、酒を飲み始めると止まらなくなって、気がつけばテンションはマックス状態で、やたらボディタッチが多くなって俺の心を振り回した挙げ句、ノリノリで俺がちょっと引くぐらいの下ネタを振ってきて。
「そりゃ、男なんだから溜まるモンは溜まるっしょ~!朝から何発でも出せるぜ?しかもさぁ、朝からヤると大抵の女はなんか燃えるんだよなぁ~」
「お前、ヌくとき何使う?…あ、やっぱ無し、言うなよ?俺が当ててやるわ~って、お前の好みなんか知らねーよっぎゃはっは」
「俺はやっぱり、きょにゅーだわ、きょにゅー!」
やたら巨乳とかを連発するハルトに、やっぱり根っからのノンケだな、なんて勝手に傷ついたりして。
でも、縁を切られる覚悟で俺がゲイだってカミングアウトしても『へぇ。そーなんだ、気づかなかったわ』と軽く受け止めてくれたハルトに、俺は心底まいっていたから。
だから、
なぜ、そうなったのか、本当に今でもよくわからない。
たとえ切っ掛けが自分ではなかったとしても、受け入れたのは自分だ。
だとすれば、その結果すら甘受するべきなんだろう。
だけど、その時の俺にはただ何もわからないままに、ハルトの勢いを受け止める事しか出来なかった。
気がつけば、何かの大きな流れに飲み込まれたように俺とハルトはラブホの中にいて、
そして流されるままに、俺とハルトはまるで恋人同士ででもあるかのように唇を重ねていて、
そして、
「…あ、んっ、っそこッ、っもっ、とぉッ…」
「ッ…、おまッ、しめ過ぎッ」
セックスしていた…
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