アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
”-2” 猫、最愛の人と別れる ‐8にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
”-2” 猫、最愛の人と別れる ‐8
-
爽くんが帰る前にって、すごく慌ただしく
本当に玄関だけで1時間以上もいた二人は帰って行った
帰り際、ケースケさんが
「静さん、抱えてなくても、いられるようになって良かった。良かったついでに、今日が何日か思い出してくれて、オレで役に立つようなことがあれば、家にいるから、電話ちょうだい?すぐに駆けつけるから」
ぽんぽんって、頭を叩くみたいに撫でてくれた
今日が・・・何日?
四月に、なってるって、さっき気が付いたけど
四月は・・・何日目なんだろう
アイボリーの木枠の、爽くんと選んで買った壁掛け時計を眺めた
時計の針はアナログだけど、下にデジタル表記で日付は自動表示される
爽くんが、一目で機能的にも気に入っちゃったデザインのそれ
4月・・・2日・・・
シガツ、フツカ・・・・・?
ーーーあ!!!
「・・・・・・ど、どうしよう」
僕は真っ青になった
今日は、爽くんの21歳の誕生日だ!!
もう、夕方で、僕は普段着に、着物がしんどい時だってあるからって
爽くんに買ってもらってる、どうでもいい長袖シャツでよれたスエットパンツ
毎日、泣けるようになってから、泣いてばかりいるから
顔も腫れぼったくて、どこかに買い物にも行けない
急いで、冷蔵庫を見たけど、入ってるもので、お祝いする何かなんて無理な中身
なんにも、用意できない・・・よ
ぺたんと、キッチンの床にへたりこむ
一年に一度しかない、結婚して初めての爽くんのお誕生日なのに
僕、最低だ・・・・・・
悔しくて、情けなくて
開けっ放しの冷蔵庫がピーピー抗議するみたいに鳴いてる側で
ぼろぼろ、泣いてしまった
・・・・・しかも、泣き疲れて、その場で寝ちゃったんだ
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
9 / 337