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1人 にしおりをはさみました!
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1人
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「あ、アーサーさま…お、おれ…そと…お花畑見に行きたいです……」
食後の紅茶を飲んでいると、ユーリがアーサーを見上げて言った。
しかし折角の誘いだが、アーサーには仕事がある。
(……1人で行かせても良いものだろうか。)
まさかユーリに限って逃げるなんてことはないのだろうが、少し心配なアーサーは眉を顰めた。
「ぁっ……ご、ごめんなさい…」
そんなアーサーを見るやサッと顔を青ざめさせたユーリは頭を下げた。
どうやらアーサーが怒っていると勘違いをしたらしい。
アーサーとしてはこれが普通のときの顔なのでいい加減慣れて欲しいわけだが、ユーリ相手なら仕方がないとも思える。
「………そうだな…残念だが私は仕事がある。1人でもいい子にしていられると約束ができるのならば…私の部屋の前でだけ遊んでもいい。」
部屋の窓から確認できる位置なら安心だろう。
俯いて揺れるサラサラの頭を撫でながら、アーサーが思う出来る限りの優しい声で言うと、ユーリの顔色は途端に明るくなった。
「や、やくそく…できます…!おれ…いいこ…します…!」
「…そうか…じゃあ…行くか。」
アーサーは少し冷めた紅茶を飲み干すと、ユーリを外に連れて行くために立ち上がった。
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