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嵐の来訪にしおりをはさみました!
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嵐の来訪
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「アーサー…!!久しぶりね…!!!」
扉を開けた途端絡みついてきたのは言うまでもなく彼女だ。
「…ああ。」
アーサーはそれとない返事を返し黙ってエイダの抱擁を受けていた。
「ずっと会いたかったわ……ね、アーサーもそうでしょう?」
「……ああ。そうだな。」
「抱きしめて…」
アーサーは表情を崩さずエイダの背中に手を回す。
「………その後ろにくっついている子は誰なの?アーサーの姪?見たことないわ?」
しばらくして、冷然とした目がやっとユーリを捉えた。
ユーリは遠慮のないその視線にうろたえながらも頭を下げる。
「…私の奴隷だ」
「奴隷……?」
「…これから私の身の周りの世話をさせようと思っている。」
「…可愛くないわ…何か特化したことがあるの?」
「いや…」
「……邪魔ね、アーサーに触らないで頂戴。」
エイダはアーサーの服を控えめに掴むユーリの手を叩き押しやった。
「っ…ご、ごめ…すいません……」
「…奴隷なんて売っちゃいましょう…?子供って使えないのよ?」
「………私の奴隷だ。お前がどうこう言う問題ではない……いいから中に入れ。」
アーサーはエイダの手を解くとユーリを手で招き先に中へと向かう。
「………わかったわ…ちょっと、汚いからそれ以上近づかないで。」
エイダはアーサーの元に向かおうとしたユーリを牽制するとアーサーの腕に自分の腕を巻きつけた。
「ぁ………」
ユーリはエイダに指示された距離から近づかず、2人の後を追った。
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