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8-05にしおりをはさみました!
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8-05
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あのまま後処理でも2回イかされ、すっかり腰砕けにされて立てなくなった俺は、何とか寝間着には着替え透也さんに横抱きにされながら浴室を出る羽目になった。
うう…まさかいきなりあんな展開になるなんて。
全く予想してなかったわけじゃないけど、いざ本当にそうなるとめちゃくちゃ恥ずかしいんですけど!!
赤くなる顔を見られたくなくて、リビングのソファーに下ろされるまで透也さんの首もとにがっちりしがみつくと、何故かクスクスと笑われ…ちょっと馬鹿にされたような気がして思わず頬を膨らませてしまう。
「透也さんはエッチ過ぎると思います!」
「お前程じゃない」
「え?!」
「欲しいと強請ってきたのはお前だろう。まさかあんなに求められるとは思ってなかった」
「そっ…そそそそれは透也さんがあんな触り方するから!!」
「気持ち良かったんだろう?」
「気持ち…!」
ピタリと止まると、透也さんは真っ直ぐと俺を見つめて瞳を細めた。
こういう時、無条件でときめかせる容姿も兼ね備えた透也さんは卑怯だと思う。
というか更に格好良くなった気がするのは俺の気のせいですか。
それともアナタに惚れてる俺のせいですか!
ってこれただの惚気じゃん意味わかんねーよ俺の馬鹿!
なんて自分の思考に混乱してしまったけど、そんなにじっと見つめられたら…嘘なんて付けるわけない。
「…気持ち良かった、ですけど!」
「それなら問題ないな」
「いやいやありま…むぐ!」
するとバスタオルを軽く投げられ、顔面へポフッと間抜けな音を立てて当たった。
それに呆けて一時停止すると、透也さんは再び小さく笑う。
「顔で受け止めるなんて器用な奴だ」
「ううーー透也さん!」
いつも以上にからかってくる透也さんに声を荒げれば、小さく肩を震わせられた。
「ははっ…いや、悪かった。怒る顔があまりにも可愛いから調子に乗りすぎた」
「あ!って事はやっぱり俺の事バカだと思ったんだ!ひでー!!」
「やっぱり?違う、何でそうなるんだ。可愛いと言ってるだろう」
「この流れの可愛いは褒め言葉じゃない!きっと!!」
「中途半端な怒り方だな」
うぐ!何だか言ってるうちに自信が無くなってきたとは言えない。
引くに引けず、大げさに口を尖らせる事しか出来ない俺に透也さんは微かに頬を緩ませた。
「…どうすれば機嫌を直してくれる?」
含んだ笑みを浮かべたまま俺の隣に腰掛け、わざとらしく顔を覗き込んでくる。
どんな表情でもカッコ良く思えてしまう俺は、色んな意味で手遅れなんだと自覚せずにはいられない。
そしてどうすれば許すか、その問いに対して思い付くのはコレしかなかった。
「…頭、拭いて下さい!」
自信満々にはっきり告げると、透也さんはきょとんと目を丸くした。
「…そんな事で良いのか?」
「はい!俺、透也さんに触ってもらうの大好きなんです」
恥ずかしさを誤魔化す為に笑って言えば、透也さんは何度か瞬きするとそうか…とそれ以上言う事は無く、俺の濡れた髪をタオルで優しく拭いてくれる。
何度も行き来する透也さんの大きな手。
時々指を立てて指圧してくれる感触が堪らなく好きで、俺はうっとりと為されるがままになっていた。
そういえばあの雨の日も、透也さんにこうしてもらったっけ。
何て思い返していると、突然目の前が薄暗くなった。
「ん?透也さ……」
ちゅ…と小さな音を立てて触れる唇。
突然の透也さんのキスに驚いたけど、全然嫌では無かったからそのまま黙って受け入れた。
そして何度か唇を軽く啄まれると、透也さんはゆっくりと顔を離す。
「こうしてると…あの日を思い出すな」
「!」
透也さんも…俺と同じ事考えてたんだ。
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