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はじめましてにしおりをはさみました!
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はじめまして
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五月のある晴れた土曜日。
「え?俺が新しい住人を迎えに行くんですか?」
理人さんから新しい住人を駅まで迎えに行ってもらえないか、と頼まれた。
「お願いできないかな?なんか予定あった?」
「いえ…図書館に行こうかと思ってたくらいで特に予定はなかったですけど。」
ただなぜ俺なのか。普通管理人である理人さんが迎えに行くのでは…そんな思いが顔に出てたのか理人さんは申し訳なさそうな表情で事情を話した。
「実は裏の家の山じいの家の猫が脱走したらしくてさ。一緒に探してくれないかって頼まれちゃって。」
山じいはよく野菜をお裾分けしてくれるとても元気なおじいさんである。色々助けてもらってるので山じいの頼みは基本断れない。
「いやー助かるよ!駅で13時に待ち合わせしてるからよろしくね!」
「わかりました。」
「じゃあ僕は猫探してくるから!」
理人さんはそういってふわふわしたクリーム色の髪を揺らしながら走っていった。…寝癖はつけたままなのか。
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