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手に入らないもの。にしおりをはさみました!
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手に入らないもの。
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「月島先輩!好きですっ!!」
聞こえた声に思わず身をひそめる。
雀が後輩に告白されてる!!
こっそり見てみると、可愛いワンコのような後輩。
「今恋人がいるからごめんね。ありがとう」
雀はサラッと迷いもなく答えた。
その事に俺はどうしようもなく喜びを覚えた。
キュンキュンして、苦しい。
ちゃんと、愛されてる気がする。
「だっ、だったら!せめて僕の初めて貰って下さい!!」
へ?!!
聞こえた言葉にさっきのキュンキュンが引っ込む。
初めてって....初めてだよな?!その、通常なら男女があんな事やこんな事する.....。
嘘だろ?!嘘だろ?!!
俺だってまだ、雀と....雀と......。
あれ?ちょっと待て。
俺、初めては............。その時、雀の声が聞こえて。
「悪いけど、そういのは付き合えた人とするものだと思うよ。やっぱり特別なものだしね」
俺の心にドシン、と重くのしかかった。
思わず、その場から走って逃げ出した。
ボロボロと泣きながら走る。
その内、ドシンと誰かにぶつかった。
「あ!み、宮下先輩?!大丈夫ですか?」
そこにいたのは、確か草薙の事が好きだと宣言した1年生。
「なっ、なぁ?!やっぱり初めては好きな人とか?!」
思わず肩を掴んで聞く。
「へ?!初めてって、やっぱり、そういう?!....た、確かに好きな人とが...いいですよね」
真っ赤になる後輩は林檎みたいだった。
俺はその答えに頷いて、ふらふらと帰路に着いた。
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