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2ー3にしおりをはさみました!
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2ー3
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――天神界・エデンの園
慌ただしい数の兵士天使が集められた。ほんの数分前に、下界へ降りるメンバーが決まった。
「…サキエル、私が下界へ降りるよ」
「ウリエル…」
兵士天使を纏めていたサキエルは、後ろを振り返る。風に金髪の髪を靡かせたウリエルが既に、白い制服を着けていた。
兵士天使達は彼のきらびやかな美しさに息を飲む。
「話に聞けば、君より私の方が有利だからね…」
「でも…」
「大丈夫だよ。どんなに、数千人の悪魔でも…下級だし…」
優しい笑みを溢しながら、ウリエルはサキエルに言う。
「私に任せてくれませんか?」
「…解ったよ。君が言うなら、今回だけは譲るよ」
「有り難う」
「ただ、無理してはいけない。僕との約束を守れる?」
半ば呆れた表情をし、彼は言った。
一度言い出したら他人の言葉に聞く耳を持たないぐらいに、ウリエルは責任感が強い。
女の様に華奢な割には、力もそれなりにある。何より、全ての属性に適しているのが彼の凄い所。
サキエル自身も解ってはいるが、やはり同朋として、親友として心配なのだ。
それを彼が解っているかは不明だが、今回の事は譲ってやろうと思った。
その代わりにサキエルからの約束が付き物なのは、毎回の事である。
「まず、下級悪魔を率いている相手を必ず把握する事…」
「解ったよ。相変わらず、君は心配性だね…」
「はぁぁ…」
「無理はしないし、ちゃんと相手も把握するよ。他には?何かある?」
ウリエルの反応に小さな溜め息を吐く。
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