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04にしおりをはさみました!
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04
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「ん、はよ」
あっけない挨拶をした僕に対して友人は おはよ! と元気に返す。
朝からその元気。羨ましい限りだ。
僕は重い足を踏み出し家から出た。
長い距離を歩いて通う高校。
バスや電車を使う距離でもない。
自転車は好きではない。
そんな僕の我儘に付き合って毎日必ず同じく時間に僕の家に来て、一緒に学校に行く。
それが僕の友人 汲田 潤 だ。
小学校の頃からの仲だ。
僕の仲では1番だと思う。
「なぁ〜亜季。最近元気なくね?どーした?」
潤が呼ぶ名は僕の名。
僕は 冬夜 亜季。よく周りからは“冬か秋どっちかにしろよ”など言われる。
名前は僕が付けた訳ではない。だから、僕に関係のないこと。
「ん。特に何もない。」
潤が心配して言ってくれたのだろうが、僕はそれすら流すように返す。
だって、僕は今、
君しか見えない。
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