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伊藤sideにしおりをはさみました!
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伊藤side
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柚月くんが眠りに落ちたから僕も帰ろうと部屋を出たらばったり俊介と会ってしまった。
え、この人いつの間に帰ってきたの。
「や、やあ、今日は早いんだね」
若干焦って上手く言葉が出てこない。
まさかこんな日に限って俊介が早く帰ってくるなんて想定外だ。
「お前はなんでこんな時間までここに居る?柚月は?」
「まあ、ちょっと柚月が悩んでたからね、相談相手になってあげた。柚月なら今寝てるよ?」
「寝てる?具合悪いのか?柚月はこんな時間に寝ないぞ」
うわー面倒くさいパターンだ。
柚月くんと上手くいってないと思ってたら寝る時間まで把握してあるし。
「疲れてるんじゃない?バイトも始めたんだから」
「そう…」
一瞬僕をあの冷たい目で睨んでから俊介は後ろを向いて
「くれぐれも変な気を起こすなよ。」
と。
自分だってヤってたくせに。
というかもう完全にバレてるんじゃん。
「もうしないよ」
「当分くるな。再婚相手が来るから」
「うん」
柚月くんの気持ちには答えないのに、
異常に大切にしてる俊介と、
愛してくれないなんて解ってるのに諦めない柚月くんに苛立ちを感じた。
柚月くんを愛撫していた自分の手を見つめ、
このモヤモヤとした気持ちの名前がわからないまま、僕はこの家を出た。
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