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《緩やかな決着》25にしおりをはさみました!
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《緩やかな決着》25
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「それと、明後日にフミヒコさんとこ行ってくるから…」
伝えづらいことだが、ちゃんと伝えるアキラ。
「…そうか、明後日、俺は仕事だな…」
やや表情が曇るみずきだが…
「ん、だから、心配しなくていいって、夜も代わるんだろ?」
アキラは安心させるよう言って聞く…
「あぁ、本当に大丈夫か?」
一人で大丈夫?と…
「大丈夫、隠さずに言ったんだから進歩しただろ?」
はにかんだように笑いながら言う。
「そうだな…とにかく気をつけてな…」
そんな表情にもドキッとしながら…しっかり頷くみずき。
以前のアキラなら、なんでも隠してしまっていたから…
「OK、そうそうフミヒコさんに会うの3回になったから…3回会えば全部終わる」
ついでに契約内容も少し伝える。
「…なぜ3回に?本当に終わりになるんだろうな…」
不安が過ぎって疑ってみる。
どうもあのフミヒコとかいう奴を信用出来ない。
「約束は守ってくれるはずだけどな…大丈夫、ちゃんと終わりにするから…」
いざとなったらきっちり金払って終わりにしてもらうし…
「あぁ…」
「じゃ…みずきは少し休んでなよ、昨日から働き通しなんだし…」
「俺は平気だから…それに犬の散歩は?」
犬を連れて帰ったらこの時間に一緒に行こうと決めていたから…
「オレが行ってくるから平気」
「いや…ストーカーがいるかもしれないから一人で出歩かないでくれ」
頼むように言うみずき。
「いてもリッツたちが撃退してくれるって、なっ」
犬たちを撫でながら言うアキラ。
「しかし…」
やはり心配するが。
「いいから、さっさと寝る!」
痺れを切らしたように、みずきの髪をくしゃっと手で撫でてアキラは命令っぽく言う。
「…わ、分かった、じゃ…少しだけ…気をつけてな…」
確かにあまり寝ていないので身体を休めたいという欲求もあるが…それ以上にアキラが心配でもあるみずき。
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