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《廻らぬ歯車》19にしおりをはさみました!
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《廻らぬ歯車》19
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「そうやってため込んでるアキラが今、一番苦しそうだよ…みずきに傷つけられて、アキラだって辛かった筈なのに…」
ルードはアキラに触れて言う。
「オレは…当然の、報いだから…」
こんな痛み…みずきの苦しみに比べたら…
みずきにしてきた仕打ちに比べたら…
なんてことない。
首を緩く振りながら、呟くように伝える。
「アキラ…」
切なく名前を呼ぶルード。
「あぁムカつく!報いを受けりゃなんでもしていいってことか!?そうじゃねぇだろ!みずきの心踏みにじりやがって…」
ヨシはイラついたままアキラに言う。
「…他に方法がなかったんだ!」
アキラは苦しい思いを抑えつけて…顔を上げ、伝える。
「え…」
「みずきをこれ以上苦しめたくないから」
再び俯き、小声で言う。
苦しめたくなかった…
それは本当の気持ち…
「現在進行形で苦しめてる奴が何ぬかしてんだ」
ヨシは反射的に言い返すが…
「こんなに…みずきを苦しめるつもりじゃなかった…けど、それは言い訳にしかならない。全部オレのせいだから、みずきに悪いところなんかない…そうみずきに伝えてほしい」
ぽつりぽつりと言葉を紡ぐ。
「あぁ?自分で謝れよ、それとお前が企んでやったこと全て白状しろ」
「言えない」
こんなこと、2人が納得するはずもないし…
巻き込みたくもないから…
「ふざけんなよ!」
ヨシはアキラの胸ぐらを掴んで怒鳴る。
「ちょ、ヨシ!…そしたら、全部じゃなくていい、言えることだけでいいから教えて?…アキラはどうしたいの?」
ヨシとアキラの間に割って入りながら…
ルードは優しく聞く。
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