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《廻らぬ歯車》65にしおりをはさみました!
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《廻らぬ歯車》65
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翌日…。
仕事のため朝7時に目覚めたみずき。
やはり昨日と同じように不穏になる。
アキラのことがどうでも良くなる自分…
腕が麻痺していたアキラを置いて帰ってしまう非情さに、自分の行動に…言葉も出なくなる。
解らない自分が…
どうしてアキラから離れようとしてしまうのか、仕事がある日だが…それどころではない心境。
今すぐ精神科に駆け込みたいくらいだった。
そこへ…
携帯電話に着信。
すぐに反応出来なかったが…
手にとってみると…
「っ!?…アキラ、」
かけてきている相手はアキラだった。
慌てて通話ボタンを押すみずき。
『みずき?おはよ、』
柔らかい声…
アキラの声。
「……、お、おはよう」
驚きで、どもってしまうみずきだが、なんとか答える。
『今日仕事だろ?ちゃんと行けよ』
「あ、あぁ」
こんな朝早くにアキラから電話がかかってくるとは夢にも思わなくて、何も考えられずただ頷く。
『明日の夜なんだけど、時間あいてる?』
「あぁ」
予定などないから、頷きながら答えるみずき。
『買い物つき合ってほしいんだけど、いい?』
「も、もちろん…俺で、いいのか?」
先日から挙動不審な自分、不安から聞いてしまう。
『お前だから誘ってんだけど?』
「ありがとう、それと、昨日はすまなかった、急に帰ったりして」
返ってきた言葉は優しいもの…
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