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sideアキ: 初めまして、生徒会長さん 1にしおりをはさみました!
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sideアキ: 初めまして、生徒会長さん 1
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入学式から少し日にちが経って
ちょっとずつ学園生活に慣れてきた頃の、金曜日
「ハルー今日は食堂に行ってみようよ!」
「うん、いいよ。行こう〜。」
4限目が終わり、イロハとカズマが席に来る
佐古は、昨日のうちに外へ行ってしまった
でもまた明後日には帰って来るのだそうな。
(最近よく帰って来てくれるなぁ。)
何だか学園にも佐古の居場所が出来たように思えて、ちょっと嬉しい
「食堂かー、どんなところだろう……」
「そうだな…取り敢えず、人が沢山いるな。」
(人が、たくさん……)
初日のクラス分けの掲示板を思い出す
あの時みたいに、大勢の人にまた見られるのかな…
「大丈夫だよハル。 おれたちが側にいるよ。」
ぎゅっとイロハが腕に抱きついて来た
「ハル、この学校のお前の立ち位置については前に話しただろ?」
「うん。」
ここの生徒たちにとって〝小鳥遊〟はどんな立ち位置にいてどんな存在なのかを、イロハとカズマは事細かに教えてくれた
①普通はパーティーとかでコネを作っていくものなのだけど、ハルはそれに参加したことが一度も無い。
②普通の家の子だったらそれは存在を無いものとして扱われるけど、〝小鳥遊〟は、あの生徒会長の〝龍ヶ崎〟と肩を並べるほどの大企業。
だから無視なんてことは100%出来なくて、寧ろ喉から手が出る程コネが欲しい存在である。
③増してや、ハルは一度もパーティーに出ていないこともあり、下手すれば龍ヶ崎よりもコネが欲しい存在と思われているしれない。
だから、これからは同学年から先輩方まで、みんなが容赦なく話しかけてくるとが予想される。
④そうなると、クラス分けの掲示板の時みたいにハルが固まってしまうのが想像できる。イロハやカズマ・佐古が一緒には居てくれるけど、それでも全てを庇い切るのはとても難しい。
ハルも、この学園やここの生徒たちに慣れていく必要がある。
だからーーー
「先ずは人の多い食堂から慣れていけば良いんじゃないかなって、思ったんだけど……」
ほらっ、みんなご飯食べ〝ながら〟じゃん!?
だからもし話しかけられても、何も無しで話しかけられるよりは大分マシかな…なんて考えたんだけど……
「ハル…大丈夫そう……?」
無理してない?と不安そうにイロハが覗き込んできた
(ふふ、優しいなぁ。)
「大丈夫だよイロハ、有難う。」
此処で逃げては、いけないと思う
「きつかったら直ぐに言えよ、本当に。 無理だけはするな。」
「うん。カズマも、本当に有難う。」
人馴れしてないハルのことを考えて、少しずつ慣れていけるようにってここまで計画を立ててくれてる
(本当、恵まれてるなぁ…)
心がポカポカする
そのままふにゃふにゃと両隣りにいる2人に笑いかけた
「僕、イロハとカズマがいたらきっと何でも大丈夫だと思うっ。」
「っ、ハル……」
「も、もーハル!もっと緊張感ーー!」
顔ひきしめなさい!とむにぃーってイロハに両頬を引っ張られた
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