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理由
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?黒谷サイド?
ベットに横たわっているアイツ。
残念なことに保健医は不在。
なのでベットに寝かせておいた。
早く保健医来てくれねぇかな。と内心思っている。
コイツと同じ空間で息を吸いたくない。
ふとアイツを見てみると、いつもと違う柔らかい表情。
無防備な寝顔。
それに少し驚いて
「チッ…調子狂う」
小さく舌打ちしてアイツから目を逸らした。
いつからこんな風に言い合うようになったんだったっけな。
入学式の時はまだお互い知らなかったからお互い挨拶をする程度だった。
だがいつの間にか…
……
『おいふざけんな!お前のせいで先生に怒られたじゃねぇかよ!』
「はぁ?俺のせいにすんな。お前がちゃんと話を聞いてねぇから悪いんだよ」
『お前がちょっかい出してくるからだろうが!!』
「ククッ、何のことか分からねぇなぁ」
……
こういうのは日常茶飯事でこれが俺とアイツにとって普通になってしまった。
理由なんてない。
例をあげるとするならば、
ただ気に食わないだけ。
睨み合って、言い合って、罵倒し合って、それがお互いの普通になっていた。
この普通が欠けた時、
物足りなくなるのは
人間の特徴なのだろうか。
「別にどうってことはない。お前が居なくたって俺は普通だ。大丈夫だ」
消えそうな声で自分に言い聞かせる。
「……涼太」
気に食わないアイツの頬を撫でる。
気持ち良さそうに腕にすり寄ってくるアイツ。
またコイツの気に食わない所が増えた。
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