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高熱⑪にしおりをはさみました!
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彼女持ちのせんぱいに恋してるのに兄と幼なじみに猛アタックされてます。
高熱⑪
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迴場兄弟二人は同時にバッと離れて声の主へ振り返る。
ヤス兄の手に急に強く握り締められて、痛みが走った。
けれど俺も同様に、彼の手を強い力で握っていた。
「船深先輩……。」
「おはよ。」
「おはようございます。」
「昨日休んだんだよな、平気だったか?」
「……は、はい…………。」
──苦しい。
苦しいのだけど、隣からどす黒いオーラが流れてきてそれどころじゃない。
まださっきの、何かキスされそうになったことでまた恥ずかしくて、
直視できないけれど、ちら、と様子を窺ってみた。
え、誰この人。
──何か知ってるな、って思ったら、学校でキビキビしている生徒会長様じゃないか。
「風邪だ話しかけるな。このウジ虫めが。」
ええええええええええええ!? あの優しいヤス兄は一体何処に!?
「げ、お前は学園のプリンス生徒会長様……!!」
え、何それそんなの言われてんの!?
「何で生徒会長様が迴場と……」
「……迴場だからだ。」
「あん?」
「俺の苗字、迴場だろうが。」
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