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気になって5(side青葉)にしおりをはさみました!
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気になって5(side青葉)
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その後すぐに智也は濡れたタオルと水を持ってきた。
智也は慣れた手つきで色々とやった。
「ごめんな、今日の方が体調悪いみたいだ。折角見舞いに来てくれたのに」
「いや、大丈夫さ。…俺は兎に角佑衣くんに会いたかったから」
俺は佑衣くんの側に座っていた。
苦しそうに呼吸をする彼見ていて、自分は何もできないんだな…と少し落ち込んだ。
「ちょっと電話してくる。いつもなら兄貴がいるんだけど、多分買い物行ってるから伝えてくる。」
「うん」
そう言うと、智也はゆっくりと静かに部屋を出ていった。
それと同時に
「う…」
微かだが佑衣くんが目を開けた。
目が覚めたのだろうか
「佑衣くん、大丈夫かい?」
俺はすぐに佑衣くんに寄った
けれど佑衣くんは僕の方を向かず天井を見て、手を天井の方にあげた。
何かを追いかけるように
「お…母さん」
寂しそうなその声を聞いて俺はそっと両手でその手を握った。
「温かいね…」
握ったことが嬉しかったのだろうか
佑衣くんはまた目を瞑り眠ってしまった。
それでも俺はずっと手を握っていた。
「大丈夫だよ。俺は君を守るから」
忘れない約束を果たすから
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