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#21にしおりをはさみました!
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#21
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一人の男が、カチャカチャと俺のズボンのベルトを外す。
「んんん!んんーッ!」
嫌だ、嫌だ…!
やめろ…!!!
一人の男はパンツの上から俺のモノを揉み、もう一人の男は胸や上半身を触りまくり、最後の一人は後ろから俺の動きを押さえながら、俺の弱い首筋に唇や舌を這わせた。
どの場所でも体がビクビク反応してしまい、余計に男たちを煽っていった。
「…このガキ、首筋が弱いんじゃないのか?だんだん反応が良くなってきてるぞ。」
「…ここ、こんなに硬くしてるし。もっと攻めてやれ。」
「言われなくても。」
……やだ…。
こんなの全然よくないのに、何でこんなに反応してんだよ…!
いきなり、口のネクタイが取られた、
声が出せるようになって少し安心したのも束の間、すぐ目の前に一人の男の顔が見えた。
そして唇には、その男の唇の感触があった。
「ッッッ!!」
口の中で、男の舌が動き回っていた。
逃げていた俺の舌もその男の舌に捕まえられ、無理矢理絡ませられる。
…マジムリッ、気持ち悪い…!
だんだん、目に涙が浮かんできた。
それが生理的なものか、それとも感情的なものなのかわからないが、俺の頭の中にはずっと、優がいた。
……優、助けて…。
「んんっ…、……んふぅ…!ふぅうう!!」
……優に、俺のハジメテをあげたかったのに…。
口を離され、再び男のネクタイを口の中に突っ込まれる。
「……んっ、んあぁん!んぁ!んんぅ!ふぁああん!!」
それと共に、他の男が俺のパンツの中に手を入れる。
他人に、しかもこんな知らない男たちに触られるべき場所ではないところを触られ、自分でもありえないくらい声が出てしまう。
……優…。
………ごめん………。
「武博ぉッ!!!」
アスファルトのガード下に、大きく声が響いた。
それは、俺がずっと望んでいた声だった。
声のする方を見ると、息を切らした優と明良が立っていた。それも、二人とも凄い形相で。
……優…。それに、明良…。
「んだ、お前ら。」
「オッサンたちこそ。…俺らのダチに何してくれてんスか?」
「可愛いこのガキが、襲ってくれってすがってきたんだよ。」
…クソジジイ。何勝手に言ってるんだよ。
「嘘言ってんじゃねぇよ。コイツがそんなこと言うわけねぇだろ。」
「………オッサンたち、絶対に許さない…。」
その優の言葉と共に、優と明良が走り出し、男たちに殴りかかった。
男たちはまだ酔いが抜けていないのかフラフラしており、優と明良にボッコボコにやられていた。
「武博!大丈夫かッ?」
優が俺に駆け寄り、縛り上げられていた手を解放してくれた。
俺は自由になった手で、口に入れられていた男のネクタイを吐き出した。
喉の奥まで突っ込まれていた為、吐き出したときに噎せ返ってしまった。
「…ゲッホ、ゴッホ!…はぁ、っはぁ…。」
「…大丈夫か?辛い?吐きそう?」
優は優しく背中を擦ってくれた。
「……はぁ、はぁ…、大丈夫、平気…。」
「…………よかったぁ……。」
優は安心して力が抜けたのか、地面に腰を下ろした。
俺も、はだけた制服を着直した。
明良はというと、倒された三人の男たちに寄り、持っているケータイを確認していた。
「明良?何してんだ?」
「このオッサンたちが、タケのこと襲ってるときのことをケータイで録画とかしてなかったかなって思って。」
「……してなかったと思うけど…。」
「そうか?なら、いいんだけど。…でも、録音とかしてたら困るし。」
「…大丈夫だよ、明良。」
「それより!…このオッサンたちどうする?何か酒臭かったんだけど、酔っぱらいか?」
「…多分。…会ったときから酒の臭いしてた。」
「今見たけど、みんな殴られて倒れてるっていうより、酔って寝たってかんじだったし。」
「そんなのか!?…んだよ。……武博、どうする?こいつら、警察連れてくか?」
「……いや、いいよ。…未遂だし。」
「でもタケ!未遂でもこれは犯罪だろ!?」
「そうだぞ!やっぱり警察に…、」
「…いや、いいんだ。……いいよ。」
「……そうか?ならいいけど。」
まだ恐怖で声と体が震えて止まらない。
俺は震える声で、二人に言った。
「……二人とも、…本当にありがとう…。」
二人は、明るく笑って見せてくれた。
「おぅよ!武博のことなんだから、助けるに決まってるだろ!」
「友達なんだから、当たり前だよ!」
俺は、心の底からこの二人に感謝した。
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