アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
3にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
3
-
全寮制男子校『天智学園(てんち学園)』の高等部2年
飯嶋明仁(いいじま あきひと)
家族は両親と歳の離れた双子の妹弟と俺の5人家族。
父親が起業し大成功!一般的中流家庭が今じゃセレブの仲間入り。
ぶっちゃけ成金ってやつだが・・・
そんなわけでセレブ校と名高い『天智学園』に転入してきたのは中等部2年の時。
学力面では何の問題もなく、転入して3年間学年次席の特待生。特待生になると寮費や学費が免除になる。
金に苦労はしてないが「貰えるもんは貰っとけ!」の庶民思考が消えない我が家は有り難く特待制度を利用させてもらってる。
それが今世の俺。
地味で内気そのうえ不器用。それでもそれなりにこの学園で友達も作り順風満帆に過ごしてきた3年間。
そんな俺『飯嶋 明仁』の日常を壊したのは時期外れの転入生
新入生歓迎会も終わり新年度のそわそわした空気も落ち着き始めた5月の終わりにやってきた転入生は俺の平穏な日常どころか、学園さえ巻き込むような大嵐を巻き起こしたのだ。
転入生の名は倉原 天音(くらはら あまね)
黒いボサボサのカツラ(隠す気は無いと思われる。あからさますぎて誰も突っ込めないけど)に厚いレンズの眼鏡
不潔とも言えないが清潔とも言えないような微妙な格好で、ただそれだけでは敬遠されても嫌われるようなことはなかったはずだ。
担任に促され自己紹介となるその台詞を声高に叫ぶまでは・・・
「俺の名前は倉原天音!!!よろしくな!!あ、でも親衛隊とかいうのに入ってる奴とはよろしくする気ねぇから!!!制裁とかいじめみたいなこと最低だからな!!」
隣の、そのまた隣のクラスまで響いたんじゃなかろうかという声で
彼は親衛隊に喧嘩を売ったのだった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
5 / 19