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飼い犬 side雅樹にしおりをはさみました!
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飼い犬 side雅樹
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「壱、壱」
「るさい」
「お手」
「死ね」
不機嫌そうに俺達を睨みつける壱。ヤってる時は目を潤ませるのにさ。
「壱の荷物はそろそろ?」
「明日だ」
「いや、今日だろ?」
「知るか」
首輪が気に入らないのか、外そうとしていたからその手を取って俺の指に絡ませた。片手を封じたら首輪は外せない。そもそも鍵がないと外せないのに。
「仕事には行かせるから、安心して」
「そのまま帰るのは」
「もう君のマンションは解約したんだけどね?」
「チッ」
「諦めの悪い子だねー?」
「るさい」
さっきと比べると随分大人しくなったけど、お腹空いたのかな?そこまで朝食は与えたけど…もう十二時を回っている。それに…飼い犬にはちゃんと餌をあげないと、ね?
「棗さん、餌は?」
「あぁ…忘れてた」
「っ俺は犬じゃない」
「んじゃあ、猫だな」
「ネコ、だね」
気性の荒いネコ。それがいい。壱にピッタリだけど…イチって言うのは犬っぽいなぁ。
「壱、食べたいものは?」
「無い」
「じゃあ、食べたら色々買い揃えなきゃね」
今着せているシャツは御劔のだけど、壱用の服とか下着とか必要かな。あ、ペットに服着せるのは嫌がるって聞いたな。
じゃあ、着せなくってもいいかな。
「壱、脱いで」
「やだね」
「ペットに服は要らないでしょ」
「俺はペットじゃない。人間だし、お前らに飼われた覚えは無い」
「犬みたいに四つん這いで俺達のを咥え込んで散々啼いた癖にか?」
意地の悪い笑みを浮かべて御劔が壱の手を取ってキスをする。
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