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今日恋が落ちてにしおりをはさみました!
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今日恋が落ちて
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今、ひとり廊下を歩いている僕、篠屋 紗希の恋は今日僕から落ちて行きました。
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時間は少し遡り、1時間目後の休み時間にあった話だ
廊下で歩いていたら呼び止められて中学の頃から思いを寄せていた仲がいい女子、みなちゃんに彼氏ができたんだと笑顔で報告された。
「そっか。みなちゃん彼氏ほしいって言ってたもんね…!おめでとう!!!」
嘘。全然そんなこと思ってない。
「彼氏くんに幸せにしてもらうんだよ!!」
本心じゃない。
みなちゃんはこんな僕の言葉にとても嬉しそうな顔をしてありがとうと言って自分の教室に戻っていった
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僕は女子と話すのがすこし、苦手だということもあってなかなか人を好きになったことがなかった。
だから話が話が下手で上手に返事できていないのにみなちゃんは何回も話しかけてくれた。
そのお陰でクラスの子たちとなじめるようになってみなちゃんとは一番仲良くなった。
だからみなちゃんが初恋
顔が女みたいなのと呼び名がさきちゃん、相談したりされたり、一緒にいて沢山話したり寄り道したり
男女でも、とても仲のいい親友
「...少しくらい女っぽくなかったら意識…してもらえたかな……」
まぁ初恋を実らせるなんて無理だろうとは思っていたけれどけっこうくるくものがある。
「...教室もどろ」
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昼休みはいつもみなちゃんとご飯を食べていたけどこれからは彼氏くんと食べるそうなので僕はおとなしく幼馴染の宗と二人で食べた
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教室
「起立。礼。」
『ありがとうございました』
午後の授業も終わり、今日は部活がない。
嬉しいことだ、嬉しいはずなんだけど
部活がない時いつもはみなちゃんや、宗と他の友達と話したりするんだけど、みなちゃんは彼氏くんと一緒に帰るし友達と話す気にもなれない
「帰ろ...」
僕は教室からでていつもの廊下を通る
この廊下は教室から遠く人通りが少ないので、静かな場所にいたいときはここにくる
窓の外には桜が咲いていて綺麗だとは思うが見ていたいという気にはさすがになれず、帰ろうと思っていた
でも
外を見たら
学校で1番大きな沢山咲いている桜の木の下
入学式の時からかっこいいと噂で聞いていた二年の王子くんが本を読んでいていて、
その姿が目に入った
なんでだろう
彼は男の子なのにとても綺麗で目が離せない
女子がかっこいいと騒ぐのもしょうがないななんて思いながら
僕は王子くんと同じ男の子なのに
女の子じゃないのに
そうなのに
王子くんを見た瞬間
僕の上から僕に恋が落ちてくる音がした
ドクンッ...
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