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危うくて……にしおりをはさみました!
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危うくて……
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どうしようどうしようとぐるぐる考え込む俺に何も言わずじっと待ってくれる圭太に、あぁこういうとこが優しいって母さんは言ってたのかと、どうでもいい事を思い返した。
「あ~……
とりあえずごめん
無理やり引っ張ってきて」
「ほんとだよ
俺、ハーレムデート楽しんでたのに」
半分魔王様状態でわざとらしく言う圭太にまたちょっとムカついた。
「嘘つけ!
圭太らしくなさ過ぎて、こっちがムカつくぐらいだったのに、なにあれ?!
ああいうの嫌いなくせに何してんだよ」
そう……
何がムカついたって、あまりにもらしくない圭太の行動
なんかすごく危うくて……
「それはなに?俺が女の子に囲まれてるの見てヤキモチ妬いたわけ?」
「そんなわけないだろ」
「……まぁそうだよな
わざわざ俺に嘘までついて彼女の存在を隠した奴があの女たちなんて興味ないよな」
なんか苛ついてる?それに嘘って……
真っ直ぐ前を向いてるのにその視線の先にいるはずの俺を全く見ようとはせず、そのまま下に視線を向けてしまった。
「前の時にも言ってたけど、嘘って何?
俺、圭太に嘘はついてないし、彼女なんていないって言ったはずだけど?」
「チッ………
お前こそなんなんだよ!
わざわざ俺を引っ張ってきて言いたかったのは俺らしくないからだけ?」
なにを、そんな怒ってんだ
あと、自棄酒みたいにジュース呷ってんなよな……
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