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願いにしおりをはさみました!
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願い
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その後、仮面を外せない圭太に勉強を教えてもらうことはもちろん叶わず、時間ギリギリまで二人で躍起になって課題に取り掛かった。
それでも不幸中の幸いは魔王様がこの合宿中に仮面を剥がせないことだ。
そして俺は強く願った。“合宿が終わりませんように”
そして“せめて合宿中はまさか魔王様が仮面を剥がすタイミングが二度とありませんように”と。
勉強を終えてからは避けるようにして圭太を遠ざけなるべく大人しく過ごした。
「やっと終わった~~」
部屋に着くと全身の緊張が抜けて部屋のど真ん中に倒れ込んだ。
「ちょいちょい、そんなとこ寝っ転がってたら踏むで?
それにやっと終わったってゆーけど、勉強はとっくに終わってご飯も風呂も済ませたやん」
「何言ってんだよ
勉強以上に張り詰めたまま過ごしてた時間からやっと解放されたんだぜ?」
仰向けに転がって浩介を見れば、確かにと苦笑いした。
「それにここまで来ちまえば、偶然会うこともないし、万が一部屋に来るなら事前に別の場所に逃げればいいだけだ」
「何から逃げるんだ~?」
バタバタと足音が聞こえたと思ったら、長谷が他のクラスメイトと一緒に入ってきた。
「なんでもねぇよ」
「?そうか?
あ!なぁなぁ!今こいつらと話してたんだけどさ!王様ゲームしない?しよう!」
明るいムードメーカーなんだけど、騒がしすぎるのが玉に傷だよな…
ほら見て!ちゃんともらってきたんだぜ!と自慢げに割りばしを突き出してきた。
多分…というか確実に拒否権はないな。
朝からずっとハイテンションな長谷に妙な感心を覚えつつ、皆で円になって座った。
4膳の割りばしが真っ二つに割られ、数字が書き込まれていく。
8人で王様ゲームか…
当たる確率高そー
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