アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
距離の置き方にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
距離の置き方
-
「ほんとだよ
圭太がモテるせいでいつも俺に災難が降りかかってくるんだから」
別に本気でそんなことを思ってるわけじゃない。特に女関係は自分から手を出すことはないから。
なんか冗談でも言わないと変な事を口走ってしまう気がして…
「……あの先輩にも同じような事言われたよ」
あの先輩?徹先輩かな…
「怜司を想うなら離れるのも一つの想い方なんじゃないかって」
離れる?
誰が?誰と?
「それは俺も何度も考えた
俺のせいで揉め事に巻き込んでしまうなら離れた方がいいのかもしれないと……
今回も…
あいつの言ってることは正しいと思う。
だけど……俺はお前から離れる選択肢を取りたくない」
トンッと圭太の頭が降りてきて、布団越しに小さく…でもハッキリと圭太の気持ちを告げられた。
「でもお前が嫌なら…」
そう言ってスッと頭を撫でていた手と頭が離れていった。それがどうしようもないくらい…寂しく感じて俺は思わず手を伸ばした。
掴んだ服になんだか少し安心して、何を思ったのか、掴んだ服をクイクイと引っ張っていた。
「……なに?」
「離れるって何?掃除も洗濯もできない、料理もほとんどできないくせにどうやって離れるつもりなわけ?」
いや…こういう事を言いたいわけじゃなくて…
「えっと…だから…
圭太が謝ることじゃないから…
だから…いつも通り俺のそばにいればいいんだよ」
「………………」
なんか言えよ!!
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
116 / 662