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この日から数日間、先生とは部活終わりに少し残って話をするだけの時間を過ごし、物足りなさを感じながらも気付けば金曜日。
部活終わりに全員が帰ったのを確認して部室で着替えながら先生と話をする
『先生、まだお姉さん家にいるんですか?』
「いる」
『じゃぁ、今日も一緒にいられないんですね…』
「…そうだな」
『明日、せっかく部活もオフだし…いつもなら先生の家で…』
「悪い、早く帰るように言ってるんだけど…」
背中越しで顔は見えて無かったけど、先生の顔が申し訳なさそうな顔なんだろうと解る。
お姉さんが帰ってくれないのは先生のせいじゃない、それは解っている
だけど、先生と一緒にいられる時間を奪われ、触りたいのに触れないこの状況が切なくて、小さな子供の様な我が儘を言ってしまいそうになる。
『一緒にいたい…』
「…俺だって…一緒にいたいけど」
『解ってます、無理ですよね…』
「…ゴメン」
気まずい雰囲気が漂い、どちらが口を開くわけでも無く、しばらく沈黙が続いていると、俺の携帯が鳴った。
ディスプレイには母の文字が出ていて、俺は電話に出た。
電話で話をしている俺の顔を先生はジッと見つめていて、話を終えて電話を切った俺に
「親か? 時間…遅いしもう帰ろう」
そう言って立ち上がった。
俺は先生の言った事に答えず、しばらく考えていると先生が「どうした?」と、俺の顔を覗き込んだ。
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