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「鈴君っ」
そう、俺を呼んだのは、昨日一緒にカラオケに行った1人の女の子…
「鈴君、ちょっと話があるんだけど、いいかな…?」
「あ…うん、何?」
そう聞き返したら
「此処じゃ、ちょっと…中庭でいいかな…」
「鈴、俺、先に教室行ってる」
声が…斗太の声が…かなり不機嫌そうだ…ヤバいまた怒ってる
中庭に移動して、せっかくの人生初の告白の間中、考えてたのは斗太の事ばかり…
女の子の精一杯の
「好きです」
も、全然頭に入ってこなかった
俺は、
「ゴメン…」
それしか言えなかった。
「誰か、好きな子いるの?」
って聞かれても
「いる様な、違う様な、わかんない」
すごい曖昧な答えしか言えず、美憂チャンはそれでも
「わかった…」
そう言って、いなくなった。
女の子がいなくなって、1人中庭で考えてた…
斗太が俺を好きなんだとわかっていても、俺は?
俺は、どうするんだ?
確かに俺だって斗太が好きだ…でも…それは…友達とか家族に対する好きで、恋じゃない。
でも、斗太が俺を好きなんだと知った時、俺は、素直に嬉しかった…これは、恋なのか?
わかんねーよ。
こんな気持ち、わかんねーよ。
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