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らいおんとくろひょう。あさひとよづきにしおりをはさみました!
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らいおんとくろひょう。あさひとよづき
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「それでは旭さん、彗ちゃんの事、よろしくお願いします」
「はい。責任持って面倒見るんで安心してください」
おばさんの連絡先を貰ったらいおんが、僕の腕を取る。
「すいちゃん、いってらっしゃい」
[いってきます]
おばさんとみんなに見送られて、僕はらいおんに腕を引かれて車に乗り込むと、スケッチブックとアルバムが積み込んであった。
「トランクにお前の必要そうな荷物は勝手に持ってきた。迷惑だったか?」
首を振ると、くろひょうが笑った。
「と言っても、段ボール1つ分だ。衣類はこっちで揃える心算だから気にしないでくれ」
「ほら、後ろ、手振ってるから振り返しなよ」
らいおんに言われて、急いで振り返って手を振る。
見えなくなるまで手を振って、名残惜しくなりながら身体を戻す。
もう、会えないんだ。ごめんね。嘘ついちゃった。
「そんな解りやすくシュンってされると困るな…」
らいおんが、僕の隣でそんな事を言っていた。
「此処で軽く自己紹介しておくか。俺は斑目夜月。夜の月で、よづき、な」
「んで、俺は弟の旭。漢数字の九に日の丸の日を合体させたあれね」
くろひょうがよづき、らいおんがあさひ…
「えーっと…“すい”だっけ?どう書くの?」
[彗星の、すい]
「そう書くの?俺翡翠の翠かと思った」
らいおん…あさひが、そう言って、漢字を書いて教えてくれた。
「彗…?“らいおん”ってなに?」
「!」
「ライオン?なんでライオンが出てくるんだ?」
メモ帳の上に書いていたのを見られて慌てて隠したけど、遅かった。
「彗?怒らないから教えて?」
[あさひ、名前知らなかったから、らいおんって呼んでた]
「俺?」
「じゃあ俺はなんだ?」
…[くろひょう]
「くろひょう、だってさ」
「これまた猫科で揃えてくれたな」
怒られ、なかった??
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