アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
代わり映えのない日々にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
代わり映えのない日々
-
キキィー………ドンッ
車が急ブレーキをかける音。
なにかがぶつかる音。
「きゃあああ」
叫ぶ女性。
「…っおい!……救急車っ!」
慌てたような男の人の声。
…え?
「……おいっ!…おいっ??春樹!しっかりしろ!…おいってば!!」
聞こえてきたのは、さっきまで一緒に学校から帰っていた、幼馴染の瑛の声。そして、彼が呼んでいる名前は、僕の聞き間違いでなければ、僕の名前だった。
………え?
僕はここにいるじゃん。
瑛?何言ってるの?
そう、言っているのに、瑛は聞こえていないのか、ずっと僕の足元にしゃがみこんで、
春樹、春樹、と叫んでいる。
何……なんでこっち向かないの。
僕はここにいるじゃん。ねぇ。こっち向いてよ瑛。ねぇ。
意味がわからず、瑛が春樹、と叫ぶ方へ、僕の足元へ、目をやると。
____そこには、血だらけで倒れている僕と、制服が僕の血で染まるのも気にせずそこにしゃがみこんで名前を呼び続ける瑛の姿があった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 6