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人狼vs狩人編(5)にしおりをはさみました!
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人狼vs狩人編(5)
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1日目・夜
残り人数 11人
シン
アラン
エドガー
ショウヤ
ナツキ
ミノリ
ヨウ
ソウタ
ヒロ
ミコト
マサジ
side:アラン
僕たちは今からゲームをしなければいけない。勝てば願いが叶う。負けてもお金がもらえる。
これだけ聞くと悪くないけれど、ゲームでは夜に強姦されてしまう可能性がある。…しかも、男に。
用意されたコテージの中で、僕は透に渡されたルール説明の紙を眺めていた。
だいたいのルールはわかった。つまりゲイが誰なのかを当てられればいいのだ。
こんなゲーム拒否してエドガー先輩と一緒に帰ってしまいたいけど、ここはどこにあるのかもわからない島だ。さすがに泳いで帰るわけにもいかない。エドガー先輩の身に危険が及ばないかだけ気をつけておこう。
明日に備えてひとまずベッドで休もうかと思ったところで、突然ノックの音が聞こえた。
「村木だけど、開けてくれる?」
一体何の用だろう?
ドアを開けると、小さな箱を持った村木が立っている。
「君はボディーガードに選ばれた」
「ボディーガード?」
ルールを見ると、ボディーガードに関しての説明も書いてある。
「ボディーガードは、夜のうちに誰か一人をゲイから守ることができる…」
「そう。その通り。君にこれを渡そう」
村木は手に持っていた箱を僕に渡した。
「その中には錠前と鍵が入っているよ。アランはこれから毎晩、俺がコテージに来る前に、誰を守るか決めておいてくれ。そして俺が来たら、一緒に守りたい人のコテージにその鍵をかけに行く。ちなみに、ボディーガードに守られたことはその相手にはわからないようにしてある。それと、腐女子のコテージにも同じ鍵がかかっているから、ゲイが襲うのに失敗した相手が腐女子なのかボディーガードに守られていた人なのかも伝わらない。腐女子やゲイのコテージに鍵をかけてしまった場合でも、アランがかけた鍵はこっそり外して相手には気づかれないようにしておくから大丈夫だ。あと、腐女子が自分のコテージに鍵をかけるのは、ボディーガードが鍵をかけた後になるから、アランが腐女子の正体を知ってしまうこともない」
「長い説明ですね。でもわかりました!とにかく、守りたい人を決めればいいってことですね」
「そう!」
「じゃあ僕は今夜、エドガー先輩を守ります。そのためにこの島に来たんですから」
いい役職をもらうことができた。
これで、エドガー先輩を完璧に守ることができる。
僕にぴったりだ。
「君は……わかりやすくていいね。じゃあ行こうか」
村木の案内で、エドガー先輩のコテージへと向かう。
「アランは、誰が怪しいと思うの?」
会話がないのが気になったのか、村木が何気なく聞いてきた。
「さあ…別に誰でもいいです」
「え?誰でもいい?」
「僕の目的はエドガー先輩と一緒に無事に帰宅することです。ゲームに勝とうが負けようがどっちでもいいです。ボディーガードになったので、エドガー先輩の身の安全は毎晩確保できますし」
「そ、そうか…」
それからしばらく沈黙が続き、エドガー先輩のコテージに着いた。しっかりと施錠する。
「これでよし!エドガー先輩の役に立てて嬉しいです」
自然と顔が緩んでしまうのを感じつつ村木を見ると、なんだか複雑な表情をしていた。
「アラン…一応言っておくけど、これができるのは自分が襲われるか追放されるまでのことだから。ちゃんと考えた上でゲームに参加してね」
「…?はい」
村木とはそこで別れ、僕は自分のコテージに戻ってようやく眠りについた。
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