アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
3人人狼編(8)にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
3人人狼編(8)
-
2日目・夜
残り人数 13人
シン
ヤス
アラン
ショウヤ
ナツキ
ソウタ
ミコト
マサジ
アキラ
ナルミ
ゴロウ
カエデ
×ヨウ
×ハヤト
side:アラン
夜は建物内の部屋に戻ることになった。
早速戻ろうとしたところ、透に捕まってしまった。
「やあアランくん!元気にやってる?」
「お前…」
「うわあ怖い。睨まないでよ」
憎しみが態度に出てしまったみたいだ。危ない危ない。
「透さんは、どうして僕をゲームに参加させたんですか?前のゲームの結末をしってる僕がいる時点で、かなり不公平になってますけど」
そう聞くと、透はなぜか驚いた顔をした。
「えっ?ゲームの公平性?そんなのどうだっていいよ。僕はより面白いことがしたいだけ。…あ!また睨んでる!」
本当に性格が悪い。趣味の悪い面白さのために僕を利用するなんて。
透はにたにた笑いながらさらに聞いてくる。
「それで、どう?過去の世界は」
「エドガー先輩についてはよかったです。僕が散々な状況になってしまったけど…エドガー先輩のためだと思えば、逆に嬉しいくらいです」
「ふーん…そう」
透は一気に興味を失ったようで、気の無い返事をした。
「それより、忘れないでね。タイムスリップしたことは、誰にも言っちゃだめだよ!ペナルティもあるんだからね」
「言いませんけど…どうしてですか?言ったところで誰も信じないでしょうし、何か支障があるんですか?」
「あるよ。タイムスリップの話を聞いてしまうと、その人はタイムスリップする前の世界のことを思い出しちゃうんだよ」
「え…?」
「例えば、シンくんにタイムスリップのことを知られてしまうと、シンくんはこのゲームが2回目だってことを思い出してしまう。アランくんもシンくんも覚えてるとなると、もうネタバレが多すぎてゲームにならないよね。それに、エドガーくんとアランくんの関係のことを思い出したら、今のアランくんに違和感を抱くだろうし…まあ、色々めんどくさくなるんだよ」
「へえ…」
よくわからないけど、面倒だということだけはわかった。
「じゃ、僕は行くね。頑張ってね!エドガーくんのために。…まあ、本当にためになってるかなんて、知らないけどね」
「はあ…?」
最後に腹立つ一言を残し、透は去っていった。
僕も部屋に戻ろうと振り返ったところ…
「…あれ?」
一瞬、人影が見えたような気がした。
部屋に戻ると、ヤスが悲しそうな顔で迎え入れた。
「アラン、大変だな。このままだと明日追放されるぞ?」
「ヤスと一緒にいられなくなるなんて、嫌だなあ」
「えー?えへへー?」
若干棒読みになっしまったが、ヤスは全く気付かずにこにことしている。
「…別に1人くらい減ってもいいでしょ。3人もいるんだから」
シンが不機嫌そうに口を挟んだ。
まあ正直なところ、明日で離脱できるなら嬉しい限りだ。早くエドガー先輩のところへ戻りたい。
「うーん…じゃあ!今日はアランが襲うことにしよう」
「は…?」
ヤスがおかしなことを提案しだした。
「じゃあ」ってなんだ「じゃあ」って。
「アランは明日いなくなっちゃうかもしれないよね?そしたら、誰も襲えずに終わることになるんだよ。そんなのもったいないよね」
「え…僕は別に…」
「アランも本当にゲイならさ、一人くらい襲いたいよね!」
ええ…ゲイってそういうもんなのか?本当のゲイってそうなのか?
「わ、わかった…」
「そうか。頑張れよ」
シンが嬉しそうに肩を叩いてきた。もう腹が立って仕方ない。
「じゃあさ、誰を襲いたい?」
ヤスはどんどん話を進めていく。
「え…じゃあ…ナツキで」
「ナツキ?ああいうのが好みなんだー」
「いや…ノンケ確定してるから、いなくなった方が便利だし…」
あれ…僕、何真面目に考えてるんだろう…。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
75 / 151