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18歳以上ですか?
先輩にしおりをはさみました!
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先輩
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「へえ……そうだったんだぁ」
「うん」
「まあ、こっちに来てくれて嬉しい」
「僕も。遥先輩がいてくれて良かったです」
あの人とは、田辺 遥先輩のこと。
今、遥先輩の車のなかです。
「んで、これからは?」
「大学…行ってるんで…」
「斎藤さんとは、別のところ?」
「あ、はい。学科も、学校も」
「それよりさぁ…敬語とれ」
「うー……くせで、す…くせだから!」
「まあ、そうだろうね」
くすくす、と笑いあう。
やっぱり、この人のこと好きだ。
「あと、ヤってるときみたいに、はる、って呼んでよ」
「…は、る」
「そう」
「あと、あの…はるのところ、居て良い?」
「まじ?」
赤信号で止まって、こっちを驚いた顔で見てくる。
「あ!ダメだったら!良いの、別に」
「いやいや!良いっていうか、居て!」
信号が青に変わり、車が進む。
「えー…うれしすぎやわ……大学からそう遠くないもんなぁ」
「関西弁でてるって」
「っ…!あぁ、もう!ゆーちゃんがいると素がでてまう!」
「嬉しいよ、それ」
「褒めてるんやないっ!」
顔を真っ赤にして、右に曲がる。
「すき。すきだよ、はる」
「知っとる。俺もだから」
「じゃあ、しっかり言って」
「はははっ!もちろん!好き!ゆーちゃんまじすき!そして俺自身もすき!」
「最後余計だよ」
落ち着く。
楽しい。
不安が、ない。
だから、すき。
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